2023年7月26日水曜日

麻疹(はしか)について 

 

保護者のみなさまこんにちは


「麻疹」という感染症をご存じでしょうか?

「はしか」とも言います。

1歳を過ぎたら接種するMRワクチンは、

麻疹と風疹の混合ワクチンです。


約20年前まではちらほら小児科でも

見られましたが、ワクチン接種率の向上により

一旦は排除状態になりました。

しかしその後、海外からの流入などで

感染者は一定数の報告が続いています。


コロナ禍で海外との行き来が減った数年間は

感染者も減少していましたが

2023年に入り大阪府内で2名の

感染報告がありました。


麻疹は空気感染で、感染力は非常に強く、

季節性インフルエンザの約10倍と言われており、

免疫を持っていない人感染すると

ほぼ100%発症すると言われています。



数ある感染症の中でなぜ、

麻疹が問題視されるかというと

感染力の強さと

肺炎や脳炎などの合併症で重症化したり

死亡する場合もあるからです。

また、妊婦さんが感染すると

流産や早産などの危険もあります。


1歳未満でワクチン未接種の小さな子どもや

免疫を持っていない成人の人は特に

注意が必要です。

発症すると、38℃前後の発熱が2.3日続き

一旦熱が落ち着いたかと思いきや

再び38℃以上に上昇し、その後

全身に赤く細かい発疹が出てきます。



麻疹の症状の中で大きな特徴は

口の頬の内側に白いポツポツが

現れる事と、鼻水や目やにが

多く顏全体がズルズルになります。


ワクチン接種が有効で、満1歳を過ぎた時と

小学校就学前の2回接種で、免疫が獲得

できると言われています。


あまり馴染みのない「麻疹」…

でも覚えておいていただきたい

感染症のお話でした。


ありがとうございました🌝





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