保護者のみなさまこんにちは
「麻疹」という感染症をご存じでしょうか?
「はしか」とも言います。
1歳を過ぎたら接種するMRワクチンは、
麻疹と風疹の混合ワクチンです。
約20年前まではちらほら小児科でも
見られましたが、ワクチン接種率の向上により
一旦は排除状態になりました。
しかしその後、海外からの流入などで
感染者は一定数の報告が続いています。
コロナ禍で海外との行き来が減った数年間は
感染者も減少していましたが
2023年に入り大阪府内で2名の
感染報告がありました。
麻疹は空気感染で、感染力は非常に強く、
季節性インフルエンザの約10倍と言われており、
免疫を持っていない人感染すると
ほぼ100%発症すると言われています。
数ある感染症の中でなぜ、
麻疹が問題視されるかというと
感染力の強さと
肺炎や脳炎などの合併症で重症化したり
死亡する場合もあるからです。
また、妊婦さんが感染すると
流産や早産などの危険もあります。
1歳未満でワクチン未接種の小さな子どもや
免疫を持っていない成人の人は特に
注意が必要です。
発症すると、38℃前後の発熱が2.3日続き
一旦熱が落ち着いたかと思いきや
再び38℃以上に上昇し、その後
全身に赤く細かい発疹が出てきます。
麻疹の症状の中で大きな特徴は
口の頬の内側に白いポツポツが
現れる事と、鼻水や目やにが
多く顏全体がズルズルになります。
ワクチン接種が有効で、満1歳を過ぎた時と
小学校就学前の2回接種で、免疫が獲得
できると言われています。
あまり馴染みのない「麻疹」…
でも覚えておいていただきたい
感染症のお話でした。
ありがとうございました🌝
0 件のコメント:
コメントを投稿